ソチオリンピックの開会式はカラフルに彩色されてとてもわくわくしましたね~
その中でもイエローとブルーの配色が気になったという記事を昨日書きましたが、
それ以外に気になる色使いがありました。
それは無彩色と中間色。
どの選手団だったか忘れてしまいましたが、白と黒のみで構成されたチームがありとても洗練されて感じました。
他がカラフルだったからこそ、彩りの失われた服装が目を引きました。
そしてフランスの選手団は、マフラーや帽子の一部にはフランスの三色旗と共通した配色が施されていましたが、グレーのコート?に薄いベージュのパンツがとてもシックでした。
大きな面積を地味に抑えたからこそ、ポイントの配色がアクセントとして効いていました。
おしゃれだな~と感じつつ、ふと思い出したのが江戸のおしゃれ色のこと。
江戸時代は奢侈禁止令(しゃしきんしれい)という庶民の贅沢を禁止する法令により、赤や紫などの贅沢な色が制限されてしまいます。
そんな中で庶民はどんな色におしゃれ心見出したかというと・・・
それはグレーがかった地味色(中間色)です。
くすんだ色合いの中で様々なバリエーションを作り出し、微妙な色合いの違いを「粋」として楽しみました。
四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)というやつですね~
植物のタンニンから茶系統の色合いを、どんぐりや墨から鼠色の色合いを染め出しました。
そして、暖かみを感じさせる色を●●茶、冷たさを感じさせる色を●●鼠と分類したようです。
どの色も、くすんでいて、地味で、ぱっとしない、渋~い色ばかり。
一見おしゃれにみえないのですが、地味な中にしゃれ心を見出した。
江戸っ子の「粋」というものは、「分かる人にだけ分かればいい」
そんな気概があるように思います。
カラフルなものに目の無い私ですが、わぁおしゃれだな~と目を奪われるのは地味な色合いであることが間々あります。
一見すると普通、いや地味で控えめといえるほど。
でもよくよく見るとおしゃれ心やこだわりがある・・・
インパクト少なめが好みの私です。
生まれは鹿児島ですが、「江戸っ子スピリッツ」を遺伝子のどこかに受け継いでいるのかもしれないな~と思ったソチオリンピック開会式でした。
大相撲が好きなのも江戸っ子スピリッツのなせる業かもしれないな~(笑)
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