皆さんおはようございます
今日は何色の1日になりそうですか
世界中で神様の色は白ということになっていますが
その反対に、特にキリスト教では、神=光なので、光が全くない闇の色である黒は神の支配が及ばない冥府の色と考えられています
外国生まれのカラーセラピーで、黒が使われないのは、
神=光であり、光=色だから、
神=色となり、色には神の癒しがあると考えられる一方で、神のいない黒には癒しの力がないと考えるからなのです
しかしキリスト教の影響をあまり受けない日本人が開発したカラーセラピーには、黒が使われています
色は文化に培われ、人に育まれるということをここに垣間見ることができ、
大変興味深いです💕
さて、キリスト教が各地に伝播する中で、黒いマリア像が作られた歴史があります
マリア様の色は、純潔の白であり、マリア様信仰後は青になりました
それが黒、よりにもよって神様のいない闇の色がマリア様の色になるなんて、聖職者や信者は許せなかったことでしょう
日本もそうですが、黒に対しキリスト教ほどのネガティブなイメージを持っていない地域があります
一神教では、生命の生まれ変わりを否定しますが、
四季のある地域では、命に生まれかわりがあることをごく自然に受け入れてきました
春夏秋冬は命の一生のサイクルを連想させます
春に命が生まれ、夏に成長し、秋に収穫を迎え、冬に一度死に絶える
しかし死に絶えて何も無くなった大地や木の幹からまた新しい命が誕生する
命は巡り、死というステージを経てこそ、新しい命が誕生することを自然の法則から学んでいるのです
そして命を生む大地は母、大地は黒です
新しい信仰が入り込むとき、もともとの信仰と習合することがありますが
黒い母なる大地の女神様とマリア様が習合し、黒いマリア像が生まれたという説があります
Free-PhotosによるPixabayからの画像
一方、古代中国では、
天空の中央に位置する北極星は宇宙の最高神=天帝で、その色彩は漆黒の黒と考えました
五行では北の方角に黒を配しますが
天帝に近い北が聖なる方向とされ、黒が配当されたのだそうです
さて宇宙といえば、人類で初めて有人宇宙飛行をしたガガーリンの有名な言葉があります
ジャーナリストの池上彰氏の解説によると
日本では「地球は青かった」が有名ですが
日本以外では「神は見当たらなかった」の方が有名なのだそうです
キリスト教において神が創造したという宇宙
その宇宙には神がいなかったというのです
これは反宗教主義による主張ですね
宗教や思想の違いで、色の意味が逆転する
色を知ることは、人の営みを知ることにつながっています
参考図書:
『色で巡る日本と世界』色彩文化研究会著
『色彩の博物事典』城一夫著
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