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なないろレター№34 オレンジ色の文化史

皆さんこんにちは
今日は何色の1日でしたか

私はオレンジです

色を学ぶ中で遭遇したオレンジ色についてのカルチャーショックが2つあります

  1. 西洋では二流の色扱いされていたこと
  2. 古来日本では喪服の色に使われていたこと

西洋では、古代ギリシャ時代のプラトン以来15世紀頃まで、
色を混ぜて人工的に色を作り出すことは、神が創り出した自然の秩序に対する冒とく行為という考え方に支配されていました

よって、赤と黄色を混色して得られるオレンジ色は二流の色と見なされていました

また平安時代には、喪の間、鈍色(にびいろ:濃いねずみ色)と合わせて萱草色(かんぞういろ:オレンジ色)を身につけ喪に服していたそうなのです

萱草色は、萱草(ユリ科の植物)の花がオレンジ色をしていることに由来していますが、
中国では、萱草の花を植えて玩味すれば憂を忘れると言われたことにちなみ、
憂きことを忘れる色→喪服の色となったようです

現代の感覚からすると、明るく楽しい感じのオレンジ色が喪服の色だなんて不謹慎と感じてしまいますが、
いにしえの日本人にとっては悲しみを忘れる色という意味で使われていたのですね

 

参考図書:
色彩検定1級公式テキスト
カラーウォッチング
日本の色のルーツを探して 城一夫著

 

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