コラボセミナー開始直前のこと。
マナー講師の丸井先生に「しょうこ先生、今日の青空は何という色なのですか?」
と色名を尋ねられました。
しばらく思案したあげく、
「空色でしょうね~」
と何とも間抜けな回答をした私です
どんな答えが返せたらいいかというと、
「万葉集には自分の想いと〇〇色という色を重ね合わせて詠んだ歌があるんですよ~」とか、
「和菓子には涼を感じさせる〇〇という夏のお菓子があって、その名称は〇〇色に由来するものなのですよ~」とか、
「草木染には〇〇から青を取り出す技法があって、〇〇色と名づけられているんですよ~」
などとさらりと答えられたらなかなかのものです。
色を学ぶのに和歌やお菓子や染色という、色とは直接関係が無い上に幅広い分野を網羅しなければならないのでしょうか。
しなければならないとまでは言いませんが、そうした方がいいのだろうと思います。
なぜなら色は、私たち人間の営みの中で培われてきたものだからです。
もしもカラーセラピストになって色の意味を探求したいと考えるのであれば、
ピンク色に若返りの効果があるかも!?とか
ブルーはコミュニケーションを助ける色だ!?とかいったように、
色の印象や、色の象徴性、色の効果を色の意味とごちゃ混ぜにして考えるのではなく、
私たち人間が色にどのような意味をもたせてきたのか、人間と色との付き合い方・関わり方を学ぶことが本来カラーセラピストに求められることなのではないかと思います。
色を学ぶことは、人間について学ぶこと。
色を探求するうちに、ふと気付けばたくさんの教養を身につけていることでしょう。
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