皆さんこんばんは
本日は何色の1日でしたか
今日は紫と赤のお話です
とその前に…runnyの2つの意味
私が通っている英語教室Y’s English Clubで、
「runny」の意味を2つ教えてもらいました
1つは、runny nose=「鼻水」
ズルズルの鼻水が止まらず、走るように落ちてしまうようなイメージでしょうか
もう1つは、runny omelette=「トロトロなオムレツ」
トロフワなオムレツを形容しています
ズルズル鼻水と、トロトロオムレツではずいぶん違いがありますよね
ここからは私の勝手な想像になりますが、
ズルズルとトロトロ、どちらにしても、
液体と固体の中間くらいの物質が、固まりきれず原形を留めることができない様を
一つは鼻水、もう一つはオムレツを表す形容詞として使われるようになったのかもしれない・・・と思ったのでした
色についてはどうなのでしょうか
さて、意味は違えど、もとを正せば同じところへたどり着くというのは、色も同じで・・・
例えば、紫と赤がそうです
紫は日本以外の諸外国では、プラプラ貝という巻貝の内臓から分泌液を取り出して、紫色を手に入れていました
紫色の染料2gを取り出すのに、貝が2000個とも10000個とも必要だったといわれています
手間暇かかけてやっと手に入る染料でしたから、もちろん庶民の手に届くはずもなく、
庶民の使用を許される色であるはずもなく、ごくごく一部の為政者のみ使用が許された贅沢な色でした
現代でも紫色が「高級感」を伴うように感じるのは、染色の歴史によるものです
そしてプラプラ貝にも種類があり、貝の種類によっては、赤みがかった色に染まることもあったそうです
紫であれ、赤紫であれ、プラプラ貝で染めた色は貴重な色でしたので、
人々の憧憬を集めることとなるのですが、
やがては紫~赤にかけての色相(色み)は、混同して使われるようになります
新約聖書にもそれを見ることができます
・マルコによる福音書
「そしてイエスに紫の衣を着せ・・・・・」
・マタイによる福音書
「そして上着を脱がせて赤い外套を着せ・・・・・」
また日本で「緋色」というと、鮮やかな赤色のことを指す色名ですが、
本来はプラプラ貝で染めた色のことを「緋色」と言ったのだそうです
言葉と色の学びは異文化に触れる旅路
ところで、言葉や色を学んでいると、それぞれの国や地域ごとで異なる文化や歴史に触れることになります
文化は英語で「culture」
また「culture」は、「培養」という意味もあります
どうして文化と培養が同じ言葉の中で共存しているのか、正直よく分かりません
正確なことは次回のレッスンで聞いてみたいと思います
何か新たな発見があったら楽しいな♪と思っています
参考:
共立アカデミー 「歴史を作ったいろいろな色の物語」(第1回)むらさきの物語
『色』 アンヌ・ヴァリション著
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